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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | タフルプロスト点眼による嚢胞様黄斑浮腫の1例 |
掲載誌名 | 正式名:眼科手術 ISSNコード:0914-6806 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 29(4),707-10頁 |
著者・共著者 | 柏木 奈美, 木村 直樹, 中村 由美子, 林 綾子, 田中 久子, 三村 治 |
発行年月 | 2016/10 |
概要 | 目的:白内障硝子体手術既往眼でタフルプロスト点眼により嚢胞様黄斑浮腫(cystoid macular edema:CME)を発症した症例を報告する。症例:55歳、女性。数日前より右眼視力低下を自覚した。12日前に右眼開放隅角緑内障に対してタフルプロスト点眼を開始していた。既往歴として右眼黄斑前膜に対し、5年前に白内障手術と内境界膜剥離を伴う硝子体手術を施行され、後嚢破損などの合併症は認めなかった。右眼視力(0.3p)、光干渉断層計でCMEを認め、中心窩網膜厚は414μmであった。フルオレセイン蛍光眼底造影検査で黄斑部に花弁状の蛍光色素貯留を認めた。タフルプロスト点眼によるCMEと考え点眼を中止し、ブロムフェナクナトリウム点眼を開始した。14日後、光干渉断層計ではCMEが軽減し、中心窩網膜厚は331μmまで改善した。1ヵ月後、視力(1.0)に改善し、CMEは消失し、中心窩網膜厚は214μmまで改善した。結論:白内障硝子体手術既往眼でタフルプロスト点眼によりCMEを生じることがあり、その治療にはブロムフェナクナトリウム点眼が有効である。(著者抄録) |
文献番号 | QB08220029<Pre 医中誌> |