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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 前房型バルベルト緑内障インプラント後に上脈絡膜出血をきたした1例 |
掲載誌名 | 正式名:眼科手術 略 称:眼科手術 ISSNコード:09146806 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | メディカル葵出版 |
巻・号・頁 | 29(4),703-6頁 |
著者・共著者 | 木村 剛, 木村 直樹, 田片 将士, 石川 裕人, 三村 治 |
発行年月 | 2016/10 |
概要 | 目的:前房型バルベルト緑内障インプラント(BGI)術後に上脈絡膜出血をきたし、早期に硝子体手術が奏効した症例を経験したので報告する。症例:76歳、男性。以前に左眼線維柱帯切除術を2回施行し、眼圧降下薬を追加するも眼圧コントロールが不良のため前房型BGI挿入術を行った。術後2時間後、前房深度は正常であった。翌朝、眼圧17mmHgでやや浅前房であったが、夕方より前房消失と眼圧上昇(26mmHg)を認めた。悪性緑内障を疑い、硝子体手術を当日施行した。術中、ポート作製時に毛様体扁平部が隆起しており、穿刺した周囲より出血を認め、上脈絡膜出血をきたしていた。強膜創を別に作製し、出血をできる限り排液した。脈絡膜隆起が鼻側と耳側に残存していたが、液-空気置換を行い手術を終了した。術後、前房深度は正常化したが、前房出血と硝子体出血を認め、徐々に眼圧が上昇した。12日後に硝子体洗浄を行った。術中、鼻下側に脈絡膜隆起の残存を認めた。術後、眼圧は18mmHgと改善した。術後11ヵ月後に視力(1.0)、眼圧14mmHgであった。結論:前房型BGIを挿入後に生じた上脈絡膜出血に対して、早期の強膜開窓術と硝子体手術が有用であった。(著者抄録) |
文献番号 | QB08220028<Pre 医中誌> |