教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【難治性真菌症の病態と治療戦略】 基礎 深在性真菌症治療における抗真菌薬PK-PDの重要性 |
掲載誌名 | 正式名:化学療法の領域 ISSNコード:0913-2384 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 32(7),1318-1325頁 |
著者・共著者 | 中嶋 一彦, 竹末 芳生 |
発行年月 | 2016/06 |
概要 | 深在性真菌症の不適切な治療は予後に影響を及ぼす。治療には適切な抗真菌薬の選択もさることながら,抗真菌薬の体内での動態を示すpharmacokinetics(PK:薬物動態学)と,濃度と治療効果を示すpharmacodynamics(PD:薬力学)をふまえた用法・用量の投与設計が重要である。これらを組み合わせたPK-PDのパラメータは,ポリエン系,キャンディン系はCmax/MIC(maximum blood concentration/minimum inhibitory concentration:最高血中濃度/最小発育阻止濃度),トリアゾール系はAUC(area under the blood concentration-time curve:血中濃度-時間曲線下面積)/MIC,フルシトシン(5-FC)はTime above MIC(TAM)である。PK-PDのパラメータのほか,効果に関与する因子として,バイオアベイアビリティーや組織への移行性も考慮して抗真菌薬の選択を行う。ボリコナゾール(VRCZ)に関しては,有効血中濃度の確保,副作用発現防止の必要性からもtherapeutic drug monitoring(TDM)を行う。しかし現状では,VRCZのTDMは,月に1回,入院でのみ特定薬剤治療管理料算定が可能である。(著者抄録) |
文献番号 | 2016259126 |