教員業績データベース |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 門脈浸潤を伴う切除不能肝芽腫に対し生体肝移植を施行した1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本小児外科学会雑誌 ISSNコード:0288-609X |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 52(4),949-53頁 |
著者・共著者 | 田中 夏美, 上野 豪久, 高間 勇一, 山中 宏晃, 田附 裕子, 奥山 宏臣 |
発行年月 | 2016/06 |
概要 | 症例は2歳4ヵ月男児。突然の腹痛を主訴に当院に救急搬送された。腹部CT検査にて多発巨大肝腫瘍と腹腔内出血を認め、腫瘍栓は両葉の肝内門脈を占拠し本幹まで進展していた。生検による病理学的診断および画像検査にて低分化型肝芽腫PRETEXT IVと診断した。CITA療法を2コース施行後にITEC療法を1コース施行したが門脈腫瘍栓は改善せず、切除不能肝芽腫と診断した。CDDP療法を1コース追加後に生体肝移植を施行した。手術所見では左右門脈枝に腫瘍が充満し本幹への浸潤も認められたが、術中迅速病理学検査で切除断端が陰性であることを確認し完全切除し得た。術後補助化学療法としてCPT-11療法を4コース施行し、術後5年10ヵ月の現在再発なく生存中である。血管浸潤を伴う切除不能肝芽腫に対するプライマリー肝移植の予後は不良との報告があるが、腫瘍浸潤血管を合併切除して十分なサージカルマージンをとることで良好な結果を得られた。(著者抄録) |
文献番号 | 2016338843 |