教員業績データベース |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 翼状片術後にScedosporiumによる真菌性強膜炎を生じた1例 |
掲載誌名 | 正式名:眼科 ISSNコード:00164488 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 金原出版 |
巻・号・頁 | 58(8),893-8頁 |
著者・共著者 | 宮永 久美子, 細谷 友雅, 三村 治 |
発行年月 | 2016/08 |
概要 | 症例は78歳女性で、数年前から時折右眼の痛みを自覚したが。右眼痛が増強し、強膜炎の診断で副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)点眼液で加療したが改善しなかった。前房内に炎症細胞を認め、ステロイド加療に抵抗することから感染性強膜炎を疑い、ベタメタゾン点眼を0.1%フルオロメトロン点眼に変更し、1.5%レボフロキサシン点眼、セフメノキシム点眼を追加した。翌日、右眼からの出血と疼痛を訴えた。石灰化病変が瞬目により動き、周辺の結膜を傷つけ出血し、疼痛が増悪したと判断し、石灰化病変を切除した。初診から12日後、4時方向の周辺部角膜実質に細胞浸潤が出現し、依然として前房内炎症細胞を認めた。石灰化病変切除後の強膜は菲薄化し、結膜上皮欠損も広範囲に認めた。ステロイド加療を中止し、抗菌薬点眼投与を開始したが治療反応に乏しかった。その後、眼脂培養からScedosporiumを検出し、ボリコナゾール点滴・点眼治療に変更した。角膜浸潤の改善を認め、前房内の細胞も消失した。その後数ヵ月は経過良好であったが、視力低下を認めた。光干渉断層計検査で、黄斑浮腫を認めた。現在黄斑浮腫は改善傾向にあり、前眼部も軽快傾向にある。 |
文献番号 | 2016400868 |