教員業績データベース |
|
論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 心因性味覚障害298例の臨床検討 |
掲載誌名 | 正式名:口腔・咽頭科 ISSNコード:0917-5105 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 29(2),237-43頁 |
著者・共著者 | 前田 英美, 任 智美, 福永 明子, 梅本 匡則, 阪上 雅史 |
発行年月 | 2016/06 |
概要 | 心因性味覚障害は抑うつ状態の一症状とされ、現状では明確な診断基準はない。今回我々は、心因性味覚障害298例の患者背景、随伴症状、味覚機能、唾液量、心理テスト、改善率について検討した。比較対象は特発性又は亜鉛欠乏性味覚障害416例とした。心因性では有意に女性に多く、罹病期間が長い結果であった。電気味覚検査で有意に閾値正常例が多く、安静時唾液量は少ないが刺激時には保たれる傾向があった。SDS(Self-rating Depression Scale)は有意に正常例が少なく抑うつ状態が多かった。改善率は心因性63.5%であり、特発性または亜鉛欠乏性80.1%よりも不良であった。今回の検討において、心因性味覚障害の補助的診断に問診や味覚検査、唾液量、SDSが有用であることが示唆された。(著者抄録) |
文献番号 | Q701410017<Pre 医中誌> |