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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 手術中に先天下直筋欠損症が疑われた1例 |
掲載誌名 | 正式名:眼科臨床紀要 ISSNコード:1882-5176 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 9(3),243-7頁 |
著者・共著者 | 藤本 愛子, 森井 香織, 山口 典女, 窪谷 日奈子, 藤原 りつ子, 木村 亜紀子 |
発行年月 | 2016/03 |
概要 | 術中に両眼の先天下直筋欠損症が疑われた1例を経験した。症例:症例は81歳女性、顎上げの頭位異常と視力低下を主訴に来院した。眼位は両眼とも上転位に固定され、眼球運動制限は全方向に認められるも下転制限が最も高度であった。両眼の小角膜、瞳孔偏位、脈絡膜萎縮などの合併症を認めた。慢性進行性外眼筋麻痺を疑い、両眼上直筋大量後転と下直筋短縮術を予定し、手術を施行したところ、両眼の下直筋は赤道部まで認められず、下直筋欠損症と考え上直筋大量後転のみで手術を終了した。術後に撮影したMRIで、赤道部より後方に下直筋が認められ、さらに全外眼筋の低形成を伴っていたことが判明した。術後、正面視で瞳孔領が確認可能となり、視力と頭位異常の改善が得られた。考按:高齢でも、斜視手術がQOLの向上に有用であった。(著者抄録) |
文献番号 | 2016208711 |