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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 視神経乳頭上に肺腺癌の転移がみられた1例 |
掲載誌名 | 正式名:眼科臨床紀要 ISSNコード:1882-5176 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 8(11),811-5頁 |
著者・共著者 | 岡田 怜奈, 岩見 久司, 山本 学, 芳田 裕作, 今本 量久 |
発行年月 | 2015/11 |
概要 | 背景:肺癌が視神経乳頭に転移した1例を経験したので報告する。症例:60歳女性。2011年肺腺癌に対し肺部分切除施行。多発脳転移で再発、化学・放射線療法行うも寛解せず、緩和主体の治療となる。外科手術から1年半後、左眼視野欠損を認め当科初診。視力・CFF、前眼部正常、大型硝子体細胞、左眼視神経乳頭上縁を中心に白色隆起性病変、周囲網膜白濁、網膜動脈狭細化を認め、肺癌の血行性転移が疑われたが本人希望にて経過観察のみ行った。その後増悪あり、確定診断目的で硝子体生検施行し、肺癌の視神経乳頭転移と診断。硝子体生検から1ヵ月後に血管新生緑内障を合併、視力は光覚弁なしとなり、疼痛解除目的で眼球摘出施行。視神経断端は腫瘍細胞陽性であり、術後放射線照射施行。眼球摘出から12ヵ月後、右眼は正常で経過観察中である。結論:担癌患者の視神経乳頭に隆起性病変を認めた場合は腫瘍の転移も念頭に入れる必要がある。(著者抄録) |
文献番号 | 2016072335 |