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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 強度近視性固定内斜視に対する上外直筋連合術の矯正効果 |
掲載誌名 | 正式名:眼科臨床紀要 ISSNコード:1882-5176 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 9(2),133-5頁 |
著者・共著者 | 増田 明子, 木村 亜紀子, 岡本 真奈, 三村 治 |
発行年月 | 2016/02 |
概要 | 目的:強度近視に伴う固定内斜視に対する上外直筋連合術(横山法)の矯正効果を経時的に検討する。対象および方法:2011年1月~2015年3月までの4年間に、兵庫医科大学病院眼科で強度近視性固定内斜視に対し上外直筋連合術を施行し、3ヵ月以上経過を追えた18例(平均年齢66.1歳:52~81歳)を対象とした。眼位は術前と術翌日、2週間後、3ヵ月後、最終受診時に測定し、術前後での斜視角の差を矯正効果とし上外直筋連合術単独群(単独群)と内直筋後転併用群(併用群)をretrospectiveに比較検討した。両眼手術例は斜視角の差の半量を矯正量とした。結果:水平偏位は術前、平均75.6(20~123)PDであり、最終は平均1.56(-50~40)PDであった。単独群は5例、内直筋後転併用群は13例であり、追加手術が併用群で1例あった。単独群の矯正効果は、術直後は平均65.5(38~100)PD、3ヵ月で平均56.9(24~100)PDで、併用群では術直後は平均53.8(8~115)PD、3ヵ月で平均56.3(0~115)PDであった。単独群は矯正効果が時間経過とともに減弱する傾向にあるが、術翌日と3ヵ月後での矯正効果に有意差は認められなかった(P=0.13)。同様に、併用群では効果が強くなる傾向にはあるが、術翌日と3ヵ月後での矯正効果に有意差は認められなかった(P=0.57)。結論:強度近視性固定内斜視に対する上外直筋連合術は、内直筋後転の併用の有無にかかわらず、手術効果は、術直後から3ヵ月間安定していた。(著者抄録) |
文献番号 | Q224270005<Pre 医中誌> |