教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【創傷と細菌感染を考える~細菌感染を考慮した創傷管理~】 手術部位感染 |
掲載誌名 | 正式名:WOC Nursing |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 3(9),15-21頁 |
著者・共著者 | 竹末 芳生 |
発行年月 | 2015/09 |
概要 | <Point>▼手術部位感染(surgical site infection;SSI)は創感染(表層切開部SSIと深層切開部SSI)と臓器体腔SSIに分類される▼SSIのリスクは長時間手術、創クラス≧3、ASAスコア≧IIIから求められるリスクインデックスで層別化される▼創感染は通常5日目以降に発症する▼48時間以内に発熱があり創に広範な所見を有し、全身症状を呈する場合には、壊死性皮膚軟部組織感染症を疑う▼感染創が限られた範囲であり、全身の炎症症状が軽度であれば、ドレナージのみで抗菌薬は不要である▼膿瘍腔は全開放することが推奨されている▼SSIによる開放創は、早期はwet to dry法により管理し、滲出液が膿性から漿液性に変化すればハイドロポリマーなどによる密封ドレッシングを行う▼局所陰圧閉鎖療法は持続陰圧吸引により、感染した創部のドレナージと同時に肉芽形成を促す治療法である▼グラム染色の結果から抗MRSA薬の投与を考慮する▼緑膿菌やエンテロバクター属、腸球菌も原因菌となるが、近年ESBL産生腸内細菌も問題となっている▼下部消化器手術後ではBacteroides fragilisグループなどの嫌気性菌もターゲットとした抗菌薬選択が必要である(著者抄録) |
文献番号 | 2015341277 |