教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【危惧する感染症-院内感染防止対策-】 劇症型溶血性連鎖球菌感染症の院内感染対策 |
掲載誌名 | 正式名:Surgery Frontier ISSNコード:1340-5594 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 22(3),216-220頁 |
著者・共著者 | 中嶋 一彦, 竹末 芳生 |
発行年月 | 2015/09 |
概要 | 劇症型A群連鎖球菌感染症は激しい症状が短時間のうちに進行し重篤な経過を示す疾患である。単発例であることが多いが、院内感染の事例も報告されており、患者間、医療従事者と患者間での飛沫、接触により伝播し、発症する。STSSの診療を行った際には適切な抗菌薬治療を開始してから少なくとも24時間は伝播の危険性があるため、個室隔離を考慮し、皮膚軟部組織感染症の処置を行う場合や、ドレッシングされていない創部の処置など飛沫の発生が考慮されるようであれば標準予防策に加え、飛沫感染予防、接触感染予防を行う必要がある。また、医療従事者から患者への伝播も報告されており、特に無症候性の保菌者に注意が必要であり、英国のガイドラインでは除菌の実施も示している。特に、アウトブレイク時には感染ルート解明が不可欠であり、医療従事者や医療環境の関与も考慮するとともに、日頃からの侵襲性連鎖球菌感染症の発生に留意しておく必要がある。(著者抄録) |
文献番号 | 2015342647 |