教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 軟部腫瘤の診療におけるエコー検査の活用 |
掲載誌名 | 正式名:Orthopaedics ISSNコード:0914-8124 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 28(6),29-36頁 |
著者・共著者 | 麩谷 博之, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2015/06 |
概要 | エコー検査は軟部腫瘤の診断に、診察室で簡便に行える外来検査である。特に、初診時に軟部腫瘤が存在するか否かの局在診断には力を発揮する。腫瘤の存在を確認すると同時に、嚢胞か充実性かの質的診断が行える。嚢胞は内部が低エコー域で血流がなく、腫瘤の後方エコーは増強している。一方、充実性腫瘤は脂肪成分を有するもの以外は、低エコー域として描出される。カラードプラ画像で豊富な血流や、異常な形状の血管を認めたときは悪性を疑う。嚢胞であれば穿刺吸引、充実性腫瘤であれば必要に応じて針生検をエコーガイド下に行う。さらに、エコー検査は画像診断の枠を超えて、腫瘤摘出時の補助にも活用されている。腫瘤の辺縁が不明瞭で、腫瘤と正常組織の境界を把握することが困難なケースでも、腫瘤の辺縁から正確に離れた部位で切除が行える。術後は再発の検索にも有用である。以上、エコー検査は軟部腫瘤の診療において必須の検査である。(著者抄録) |
文献番号 | 2015289446 |