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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 抗生剤含有リン酸カルシウムセメントにより治療を行った慢性骨髄炎の3例 |
掲載誌名 | 正式名:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 ISSNコード:0008-9443 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 58(1),191-2頁 |
著者・共著者 | 福田 雄一, 奥野 宏昭, 加納 正雄, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2015/01 |
概要 | 慢性骨髄炎に対して抗生剤含有ペースト状骨充填剤であるリン酸カルシウムセメントを用いて治療を行った3症例(全例男性、症例1:41歳、症例2:60歳、症例3:69歳)について報告した。症例1は水槽清掃中に手指を受傷、4ヵ月後に近医を受診し、受傷部に認めた硬結を切除すると培養は陰性であったが、腫脹と可動域制限、潰瘍形成が認められたため、著者らの施設へ紹介となった。MRIで屈筋腱伸筋腱周囲の炎症と第3中手骨骨髄から皮質に及ぶ占拠性病変を認め、本症例は手指外傷による第3中手骨化膿性骨髄炎の診断にて手術が施行されることとなった。培養では緑膿菌を認め軟部組織除去、骨巣掻爬後に抗生剤(CFPM)含有リン酸カルシウムセメントを骨病巣掻爬部に充填した。一方、症例2は下腿解放骨折に対して創外固定術を施行、その後、プレートを用いた観血的骨接合術とHAブロックを充填した。術後創部に潰瘍形成を認め培養でMRSAが検出され、解放下腿骨骨折後の慢性骨髄炎の診断にてプレート抜去と脆弱化した骨病巣を掻爬し、抗生剤(PIPC)含有リン酸カルシウムセメントを掻爬部に充填した。症例3は踵骨粉砕骨折に対してプレートを用いた観血的骨接合術を施行したが、術後に創部の潰瘍形成を認め、画像上から踵骨骨折部の骨吸収も認められ、術後慢性骨髄炎の診断にてプレート抜去と脆弱化した骨病巣を掻爬して抗生剤(PIPC)含有リン酸カルシウムセメントを掻爬部に充填した。 |
文献番号 | 2015330497 |