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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | アテトーゼ型脳性麻痺と関節リウマチに伴った歯突起骨折の1例 |
掲載誌名 | 正式名:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 ISSNコード:0008-9443 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 58(5),937-8頁 |
著者・共著者 | 楠山 一樹, 橘 俊哉, 圓尾 圭史, 井上 真一, 有住 文博, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2015/09 |
概要 | 62歳女。左上肢筋力低下、頸部痛、左上肢・下肢痛を主訴とした。元々アテトーゼ型脳性麻痺による歩行障害と上肢運動障害があり、電動車イスの操縦と食事摂取が困難になった。単純X線で環椎後弓の前方への移動と環軸椎垂直脱臼を認めた。CTで歯突起骨折の偽関節像と環軸椎の回旋変形を認め、前弓と歯突起先端が癒合していた。MRIでは同部で脊髄が圧迫され、T2強調画像で髄内高輝度変化を認めた。関節リウマチに伴った上位頸椎病変に伴う歯突起骨折偽関節による脊髄症と診断し、手術を行った。手術は後頭骨プレートを用いて後頭骨から第5頸椎まで後方固定とし、後弓を切除した。また、術前後に左頸部筋にボツリヌス毒素注射を行った。術後から斜頸が改善し、フィラデルフィアカラーの装着と筋力訓練を開始した。術後3ヵ月に症状の改善と電動車イスの操縦および食事摂取の自立を認め、術後9ヵ月に骨癒合が得られた。 |
文献番号 | 2016083160 |