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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 転移性脊椎腫瘍との鑑別を要したSAPHO症候群の1例 |
掲載誌名 | 正式名:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 ISSNコード:0008-9443 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 58(5),947-8頁 |
著者・共著者 | 有住 文博, 橘 俊哉, 圓尾 圭史, 井上 真一, 楠山 一樹, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2015/09 |
概要 | 70歳男。腰痛を主訴とした。単純X線で胸椎レベルで多椎間にsyndesmophyte(靱帯骨棘形成)を認め、単純CTで胸椎に椎体前側方の骨硬化を伴う骨棘形成、腰椎に椎体の骨硬化と骨びらんがみられた。MRIで胸腰椎の椎体前方にT1強調像で低信号、T2-STIR像で高信号、ガドリニウムで造影される信号変化を認めた。化膿性脊椎炎や転移性脊椎腫瘍を疑い、血液検査を行ったが、CRP値が軽度上昇しているのみであった。骨シンチグラフィーでは胸腰椎、左第4胸肋関節および両仙腸関節に集積を認めた。診断に難渋したため、問診を取り直したところ、約2年前より掌蹠膿疱症のため皮膚科で内服加療中であることが判明した。両手掌・足底に多数の膿疱を認め、掌蹠膿疱に椎体炎を合併していることから、SAPHO症候群と診断し、治療を開始した。現在、サラゾスルファピリジン、セレコキシブ、ミノドロン酸の内服加療を行い、症状は軽快している。 |
文献番号 | 2016083165 |