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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 腰椎固定術後に発生した広範囲硬膜外膿瘍の1例 |
掲載誌名 | 正式名:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 ISSNコード:0008-9443 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 58(5),961-2頁 |
著者・共著者 | 橋本 耕太郎, 井上 真一, 橘 俊哉, 圓尾 圭史, 有住 文博, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2015/09 |
概要 | 70歳男。両下肢痛と間欠的跛行を主訴とした。2年前にMRSAによる特発性頸椎硬膜外膿瘍の既往があった。1年前にL4変性すべり症で片側進入両側除圧術を行ったが、L4/5レベルに椎間関節嚢腫による馬尾の圧排が生じ、L4/5のMIS-TLIFを施行した。術後6日に炎症反応の再上昇や四肢筋力低下が出現し、MRIでC4-T10に及ぶ広範囲硬膜外膿瘍により脊髄が圧迫されていた。硬膜外膿瘍の頭側に3椎弓の片開き式椎弓形成術および尾側に3椎弓の椎弓切除術を行い、排膿を行った。次に5Frの硬膜外用のチューブを除圧部位より挿入し、非除圧レベルの排膿と生理食塩水による洗浄を行った。術中の検体培養でMRSAが検出されたため、術後に抗MRSA薬を投与した。後日、単純CTでL4/5椎体間固定レベルで椎体終板の破壊像を認め、ケージを抜去し腸骨移植を行った。炎症反応は陰性化し、初回手術後6ヵ月に四肢筋力が回復し、杖歩行が可能となった。 |
文献番号 | 2016083172 |