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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 軟部腫瘍の良性と悪性の鑑別における超音波エラストグラフィの有用性 |
掲載誌名 | 正式名:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 ISSNコード:0008-9443 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 58(5),1059-60頁 |
著者・共著者 | 中林 ゆつき, 麩谷 博之, 熊西 俊介, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2015/09 |
概要 | 2010年~2014年の間に初発の軟部腫瘍に対して超音波エラストグラフィを施行した67例(男性30例、女性37例、年齢15~83歳、平均年齢54.9歳)を対象に、軟部腫瘍の硬さを判定して良性と悪性の鑑別における有用性について検討した。1)組織型は良性腫瘍53例では神経鞘腫が25例、脂肪腫が9例、線維腫が4例ほか、巨細胞腫、血管腫、粘液腫が各3例、類上皮嚢腫が2例、好酸球性肉芽腫、グロームス腫瘍、血管平滑筋腫、結節性筋膜炎が各1例であった。一方、悪性軟性腫瘍14例では未分化多形肉腫が4例、粘液線維肉腫、脂肪肉腫が各3例、ユーイング肉腫、骨外性骨肉腫、滑膜肉腫、転移性腺癌が各1例であった。2)軟部腫瘍のエストラグラフィはBモード画像で腫瘍と確認し、その領域をTukuba Elasticity Scoreに基づき5段階に分類した(スコア1:腫瘍の全体が均一にsoft、スコア2:softとhardが混在するモザイク状、スコア3:中心部のみがhard、スコア4:腫瘍の全体がhard、スコア5:腫瘍に加えてその周囲までhard)。その結果、良性軟部腫瘍はスコア1が25例、スコア2が4例、スコア3が4例で、悪性軟部腫瘍はスコア1が1例、スコア2が6例、スコア3が5例、スコア4が2例であり、スコア3以上を悪性とすると感度は50%、特異度は93%、陽性的中率は64%、陰性的中率は88%であった。 |
文献番号 | 2016101620 |