教員業績データベース |
|
論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 直腸癌再発による高度な骨破壊を伴った仙骨腫瘍の1例 |
掲載誌名 | 正式名:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 ISSNコード:0008-9443 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 58(5),1069-70頁 |
著者・共著者 | 中山 博尭, 井上 真一, 橘 俊哉, 圓尾 圭史, 有住 文博, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2015/09 |
概要 | 78歳男性。直腸癌に対し外科にてMiles手術を施行、再発なく経過良好であったが、今回、特に誘因なく臀部痛を自覚し、痛みが増悪するため著者らの施設へ紹介となった。所見では体動時の強い臀部痛のため起立や座位が困難で、食事はベット上で側臥位でしか行えていなかった。一方、MRIでは仙骨にT1強調像で低輝度、T2強調像で高輝度の腫瘤性病変がみられ、CTでは仙骨が広範囲に破壊されており、生検にて腺癌と同定された。以上より、本症例は直腸癌再発による高度骨破壊を伴う仙骨腫瘍と診断され、姑息的外科治療の適応と考え、腸骨後方固定術(L3-腸骨)が施行された。手術はまず前腸骨棘やや内側の小切開により腸骨スクリュー(径8.5mm)2本を挿入し、次いでL3-L5に経皮的に椎弓根スクリュー(径8.5mm)を挿入した。そして、ロッド(CoCr6mm)を尾側より腸骨スクリューと腰椎椎弓根スクリューに連結させ、最後にクロスリンクを設置した(手術時間2時間39分、術中出血量40ml)。その結果、術後は速やかに体動時痛は軽減し、立位や歩行が可能となった。尚、退院後は外来にて化学療法を受けており、術後6ヵ月現在、杖歩行は安定、体動痛もなく患者満足度は非常に高かった。 |
文献番号 | 2016101625 |