教員業績データベース |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 腎細胞癌同時性膵転移の1切除例 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科系連合学会誌 ISSNコード:0385-7883 |
巻・号・頁 | 40(2),303-8頁 |
著者・共著者 | 鈴村 和大, 麻野 泰包, 末岡 英明, 栗本 亜美, 橋本 貴彦, 劉 寧寧, 造住 誠孝, 廣田 誠一, 山本 新吾, 藤元 治朗 |
発行年月 | 2015/04 |
概要 | 腎細胞癌の膵転移は比較的稀な疾患である.今回われわれは,腎細胞癌の同時性膵転移の1切除例を経験したので報告する.症例は74歳の女性で,近医にて右腎腫瘍および膵腫瘍を指摘されたため当院紹介入院となる.造影CTでは右腎,左副腎,膵頭部および膵体部に造影効果を有する腫瘍性病変を認めた.MRIでは,CTでみられた腫瘍性病変のいずれもT1強調画像でlow intensity,T2強調画像でhigh intensityであった.以上の所見より,右腎細胞癌の左副腎転移および多発膵転移の診断にて右腎摘出術と左副腎摘出術および幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織検査では腎腫瘍,副腎腫瘍,膵腫瘍ともにclear cell carcinomaの所見であった.術後は順調に経過し,第30病日に退院となった.腎細胞癌および同時性膵転移の場合における腎・膵の同時切除は手術侵襲が大きくなるも,安全に施行できる術式であると考えられた.(著者抄録) |
文献番号 | 2015332081 |