教員業績データベース |
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論文種別 | その他 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 阪神地区10病院におけるグラム陰性桿菌の耐性菌の動向調査 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科感染症学会雑誌 ISSNコード:1349-5755 |
巻・号・頁 | 11(6),623-628頁 |
著者・共著者 | 和田 恭直, 竹末 芳生, 山田 久美子, 山崎 敦子, 北村 典子, 森 弥佳, 中嶋 一彦, 一木 薫, 植田 貴史, 土井田 明宏, 戌角 幸治, 小柴 賢洋 |
発行年月 | 2014/12 |
概要 | 抗菌薬耐性のグラム陰性桿菌の市中感染が問題となっている。市中感染と病院感染における分離状況の把握は重要であり、今回はさらに市中発症医療関連感染の関与を考慮して、阪神地区10病院での耐性菌の動向を調査した。各耐性菌の検出率はESBLsが外来分離4.3%、病院分離3.1%と最も高く、次いで薬剤2系統以上耐性緑膿菌(MDRPを含む)がそれぞれ0.7%、1.8%、MBLがそれぞれ0.4%、0.4%の順であった。薬剤感性率ではESBLsはIPM、AMKが90%以上、CMZが83%を示す一方、MBLや薬剤2系統以上耐性緑膿菌(MDRPを含む)では、各抗菌薬はほとんど低感受性を示した。ESBLsの検出菌では、外来分離ではE.coliが87.9%と高率であり、その他の腸内細菌科の菌種の病院分離21.7%、外来分離の12.1%と比較して有意に高率であった。またESBLsの感染獲得場所の割合は、市中感染は、外来分離と入院後48時間以内分離の合計55.0%から市中発症医療関連感染9.4%を除いた45.6%であった。このような地域ネットワークによる疫学的調査は地域レベルでの感染対策を行う上で重要である。(著者抄録) |
文献番号 | P121600002<Pre 医中誌> |