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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 亜急性期の筋炎患者に対する運動療法効果と自覚的運動強度を用いた運動負荷量の検討 |
掲載誌名 | 正式名:理学療法学 ISSNコード:0289-3770 |
巻・号・頁 | 41(2),52-59頁 |
著者・共著者 | 山内真哉, 森下慎一郎, 眞渕敏, 児玉典彦, 道免和久 |
発行年月 | 2014/04 |
概要 | 【目的】本研究の目的は、亜急性期の筋炎患者に対する運動療法効果と運動負荷量について検討することである。【方法】発症後1~6週の筋炎患者13例を対象に、修正Borg scale(以下、BS)を用いて運動負荷量を設定し、筋力・持久力トレーニングを主体とした運動療法を実施した。筋力トレーニングは、下肢伸展挙上、臀部挙上、スクワット、カフレイズなどの種目を筋疲労感がBS2~4となる負荷量で実施した。持久力トレーニングは、歩行や自転車エルゴメーターの種目を呼吸困難感がBS2~4となる負荷量で実施した。そして、継続してトレーニング可能な運動負荷量を調査した。さらに、運動療法実施前後の膝伸展筋力、6分間歩行距離、クレアチンキナーゼ(Creatine Kinase:以下、CK)値を比較検討した。【結果】運動療法完遂症例は13例中10例であった。3例は全身状態の悪化、CK値の上昇、筋痛症状の悪化などにより完遂できなかった。運動療法完遂症例10例の運動負荷量は、10例中9例が中等度負荷(BS4)、1例は筋痛や不整脈のため低負荷(BS2)であった。運動療法完遂症例10例についてはCK値の上昇はなかった。また、膝伸展筋力は有意な改善が得られなかったが、6分間歩行距離は有意な改善が得られた(p<0.05)。【結論】亜急性期の筋炎患者に対する運動負荷量は、低負荷から開始し、CK値や筋痛、筋力変化などを確認しながら個々の症例に応じて負荷量を設定していくことが望ましいと考えられた。特に、筋力トレーニングの負荷量は慎重に設定する必要があると考えられた。一方で、持久力トレーニングは、症状が安定していれば、中等度の負荷量で行うことで持久力の改善につながると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2014321446 |