教員業績データベース |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 患者個別リハビリテーションプログラムが精神的身体的支援となり復職をはたした急性大動脈解離の1例 |
掲載誌名 | 正式名:心臓 ISSNコード:0586-4488 |
巻・号・頁 | 45(7),811-816頁 |
著者・共著者 | 高橋 敬子, 山内 真哉, 笹沼 直樹, 田中 隆史, 井谷 祐介, 眞渕 敏, 児玉 典彦, 道免 和久, 大柳 光正 |
発行年月 | 2013/07 |
概要 | 症例:63歳、男性。突然の胸背部痛を生じ当院へ救急搬送される。急性大動脈解離(Debakey IIIb型、Stanford B型、偽腔閉塞型)であり、画像診断より内科的治療の適応でありクリニカルパスに準じた治療が開始された。発症2週間ごろより抑うつ傾向を生じ、退院前には復職への不安を訴える。入院時より介入していた多職種構成の心臓リハビリテーションチームにて聴取したところ、身体活動能力の低下や再発不安による復職意欲の低下と、それに伴う経済的不安が抑うつ傾向の主因であることが判明した。患者の生活様式に合ったリハビリテーションプログラムを実践し、退院後も心臓リハビリテーション外来にて継続した。その結果QOL(quality of life)尺度やSDS(self-rating depression scale)が発症2ヵ月ごろより改善し、発症6ヵ月ごろにはうつ傾向の改善とともに発症前と同等内容の勤務に復帰した。結語:クリニカルパスのみでは退院後の患者の生活様式にあった指導が不十分である可能性があり、多職種協働により患者個人の生活様式に適合した心臓リハビリテーションプログラムを立案する必要があると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2013319568 |